Nのブログ

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レアルマドリードについて書きます

移籍のニュースまとめ

Van de Beek, durante un encuentro con el Ajax.

気になった移籍と契約延長関連のニュースまとめ。トップチーム以外はそもそも情報が少ないので、あまり絞らずに情報を載せる。

[トップチーム](MARCA)ベンゼマが2022年までの契約延長。

[トップチーム](MARCA)Telegraafの情報をMARCAが確認。ファン・デ・ベークの加入が非常に近づく。

[カンテラ](MARCA)レアル・マドリードエスパニョールのKenneth Solerに興味。

[カンテラ](AS)デポルがベルマンに興味。

[トップチーム](MARCA)レアル・マドリードのカマヴィンガへの興味は第二段階へ。

[カンテラ]マリオ・ヒラが2024年までの契約延長。

[女子](Radio Marca Bilbao)Maite Orozが来夏に加入。

[カンテラ](AS)ペドロ・ルイスが2022年までの契約延長。

[女子](Marca)レアル・マドリードはスペイン人選手を中心に獲得へ。

人数を制限し、ライバルチームの解体を避ける方針。

[カンテラ]ミゲル・グティエレスが2024年までの契約延長。

FFPの新ルール

FBL-FRA-FIFA-CONGRESS

新しいFFPが導入され、獲得と放出の差分を€100m以内に抑える必要があると噂されているが、実際はどのようになっているのだろうか。今回はFFPの中のこの項目だけに絞って調べた。

UEFAのレギュレーション

https://www.uefa.com/MultimediaFiles/Download/Tech/uefaorg/General/02/56/20/15/2562015_DOWNLOAD.pdf

まず、最新のFFPのレギュレーションが発行されたのは2018年の5月。そして、このレギュレーションが効果を持っているのは一部の例外を除き、2018年6月1日からであるとされている。今回取り扱う項目はこの例外には含まれない。

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そして、今回扱う項目が明記されているのは、第62条3項。

ライセンス保持者が指標1から6に記載されたいずれかの条件を示した場合、指標に違反しているとみなされる。

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さらに、その内指標6が今回取り扱う項目。

指標6: 選手移籍バランス

ライセンス保持者がライセンスシーズン中に終了するすべての選手登録期間において、€100mを超える選手移籍赤字を報告する。

これに関連して、登録期間中の選手移籍バランスは以下のネット額として計算される。

・すべての新規そして既存の選手の登録に関する各選手を獲得するための支払われたあるいは支払われる総費用。

・選手の登録を譲渡するための受け取られたあるいは受け取る総収益。(直接処分費用。)

生じた総費用が登録期間中に生じた総収益を上回る場合、クラブは選手移籍赤字を持っている。

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この指標6に関しては、2018/19シーズンの緩和措置に関する記載が見られなかったため、今夏ではなく、2018/19シーズンから効果を持っている。

そして、違反した場合の処置に関しては、第63条に記載されている。

1 ライセンス保持者が第62条3項のいずれかの指標に違反していた場合、締め切りまでにUEFAの行政機関に伝えられた形式で予想される損益分岐情報を用意、提出しなければならない。

2 予想される損益分岐情報は報告期間Tの法廷決算日の直後から始まる12ヶ月間(以下: 報告期間T+1)をカバーしなければならない。

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つまり、違反してすぐに処罰を受けるわけではなく、追加で情報を提出しなければならなくなる。例えば、2018/19シーズンには通常、2016年、2017年、2018年の情報を提出するが、第62条3項に違反した場合には、2019年の情報も提出する必要が出てくる。

UEFAのToolkit

http://www.jalgpall.ee/docs/2018-FFP_Toolkit_2018_EN.pdf

指標の使用はリスクベースアプローチの一部であるが、特定の「警告サイン」を示すライセンス保持者はより拡大された要求の対象になる。

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指標6: 選手移籍バランス

ライセンス保持者は選手登録期間に関して、選手の移籍のために補足パッケージTR.01をすべて記入しなければならない。

ライセンスシーズン中に終わるすべての選手登録期間に対して、選手移籍赤字が€100mを超えた場合には、ライセンス保持者は指標6に違反している。

入ってくる選手は次のように定義される:

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・「入ってくる選手」とは定められた選手登録期間(例: 移籍市場)の任意の時点にクラブに加入あるいは登録(ローンも含む)されたプロの選手のことである。これは、契約切れの選手、ローンから戻ってきた選手、そして最初のプロ契約を結んだユース選手の登録も含んでいる。

該当する登録期間中に加入したすべての選手の登録に関して以下の情報をカバーする必要がある。

(一部割愛)

移籍日: 獲得したクラブに選手の登録が移された日付。国際移籍の場合、この日付はdd/mm/yyyyの形式でFIFAのTransfer Mathcing System (TMS)に加入が登録された日と同じでなければならない。

生じたコスト: 選手登録期間中に生じた選手登録の獲得にかかった移籍金、支払われたあるいは支払われる合意された移籍費用、条件付きの費用、連帯/トレーニング貢献金。このバランスは自動的に計算される。

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条件付きでない金額: 選手の登録を永久的にあるいはローンで移す元のクラブに対して条件によらず支払われたあるいは支払われる金額。

条件付きの金額: 選手登録期間中に実現された選手の元のクラブとの合意された条件付きのすべての金額。まだ実現されていない金額も含む。(記されるが、生じた移籍金には含まない。)

レーニング補償と連帯貢献金: 移籍に関してトレーニング/連帯貢献金として支払われたあるいは支払われる合計金額。

その他の直接費用: 選手の登録譲渡に関してクラブから第三者に支払われたあるいは支払われる合計金額。ただし、他のフットボールクラブや代理人に支払われたあるいは支払われる金額は除く。

代理人手数料: 選手の登録譲渡に関して代理人や仲介人に支払われたあるいは支払われる合計金額。これは不測の支払いを除き、関係する選手のためにクラブが代理人や仲介人に支払われたあるいは支払われる金額を含む。

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受け取りに関してもほぼ同様であるため割愛。

基本的には、上記のすべての金額の合計がここでの移籍金とみなされるが、まだ実現していないアドオンに関しては含まない。

まとめ

・2018年夏から始まった制度。

・選手登録の問題であるため、支払い、発表のタイミングは関係ない。

・違反したとしても、それが直接処罰に結びつくわけではない。

・基本的にアドオンは計算に含まない。

ラモスの退団報道まとめ

Real Madrid - Atlético de Madrid

まずは、時系列順に追っていく。

3月7日15時頃、ASにてManu Sainzの情報。

「ラモスとペレスがアヤックス戦後のロッカールーム内で口論に。」

5月24日、デシマ獲得からちょうど五年。

5月24日2時頃、EL CHIRINGUITO DE JUGONESにてJuanfe Sanzの情報。

「クラブ内に不満があり、ラモスに近い存在によると彼が残留するかは未定である。」

5月24日13時頃、MARCAにてJosé Félix Díazが上記の情報を確認。

「MARCAが知る限り、マンチェスター・ユナイテッドやPSGがシーズン中に問い合わせてきたが、今までは常にNoと答えてきた。」

5月24日14時頃、MARCAにてJosé Félix Díazの追加情報。

「15日前にラモスの家にてペレス、ラモス、ラモスの父、代理人のレネが会談。

ベストな案を探るために今後も話し合うことを合意。」

5月27日2時頃、MARCAにてJosé Félix Díazの情報。

「ラモスがアメリカの休暇から戻り次第、ペレスと話し合う予定。

オファーは中国から届いているもののみ。」

5月27日8時半頃、El Transistorにて23時半からフロレンティーノのインタビューが行われることが発表。(それ以前に発表されている可能性あり。)

5月27日15時頃、JUGONESにてJosep Pedrerolの情報。

「ペレス、ラモス、代理人のレネ、弁護士のJulio Sennが会談。

ラモス側が中国にフリーで移籍させてくれるように要請。クラブはこれを拒否。」

5月27日23時半頃、El PartidazoにてManolo Lamaの情報。

「ラモスが退団を決意。ヨーロッパ内から1つとヨーロッパ外から1つオファーを持っている。」

5月28日0時頃、El Transistorにてペレスのインタビュー。

「ラモスの家に行っていない。彼も私の家に来ていない。彼がオフィスに来て、中国から素晴らしいオファーが来ているが、移籍金を支払うことはできないと言った。」

「私はラモスにフリーでキャプテンを出ていかせることはできないと言った。」

「今現在、レアル・マドリードで最も給料をもらっているのはラモスである。」

「ラモスがアヤックス戦の後に『お金を払えば出ていく』と言ったというのは事実ではない。」

5月28日23時頃、MARCAにてJosé Félix Díazの情報。

「契約延長は考慮していない。UEFAラ・リーガの経済的な制約を遵守する必要がある。」

 

ここまでの情報を整理すると、メディア、タイミング、内容などからおおよそラモス側から出た情報なのかクラブ側から出た情報なのかを推測できる。それぞれをまとめると次のようになる。

ラモス側

「ペレスとの関係性の悪化。

出ていく意思は強い。

オファーは複数抱えている。」

クラブ側

「クラブが放出する意思はない。(特にフリーでは)

本人が強く望むのであれば、オファーは検討する。

契約延長は検討していない。

既にチームで最も給料を受け取っている。

現段階でオファーは中国からのもののみ。」

2050年までの年間€29mの返済

El Mundoの記事翻訳。

原文: Así pagará el Real Madrid el Bernabéu: 29 millones al año hasta 2050 | Economía

El Madrid construirá una plaza de 20.000 metros cuadrados en la fachada del Paseo de la Castellana

フロレンティーノ・ペレスはいつも問題なく選手の代理人と交渉できるというわけではないが、36年のビジネス経験から金融機関との交渉術は心得ている。レアル・マドリードの会長は最後まで利子率を下げようとし、資金面においては大きな補強と同等の新しいサンティアゴ・ベルナベウのための計画を来週結ぶことを望んでいる。

保証にはベルナベウが含まれないだけでなく、放映権やスポンサー契約も含まれない。クラブが計画している唯一の保証は将来の収入のみである。それらを保証に、2.5%以下の年利でJP Morgan、Merrill Lynchと来週契約が結ばれることになるだろう。2023年から2050年までの毎年の支払額は約€29mであり、それ以前には€1も支払う必要がない。スペインの財務省が2.3%の利子率で30年の国債を発行していることを考えると、レアル・マドリードはほとんどのスペインの銀行が手を出せない条件で資金を得ることができるだろう。

疑問はこの数字が管理可能であるのかという点とクラブがそのために大きな補強を諦めなければならないのかという点にある。もし昨夏にクリスティアーノの穴を埋めるためにペレスが莫大な金額を投じていたら、より悪い返済能力をJP MorganやMerrill Lynchに見せつけなければならなかったため、ある意味では正しいと言えるだろう。ネイマールやエムバペにつきまとっていれば、良い条件を得ることは難しかっただろう。そしてクラブの幹部たちはそのことが分かっていた。そしてまた、堅実なスタジアムのプロジェクトのために資金を調達することは未知の補強のために資金を調達するよりもずっと簡単であるということも事実である。

年に€750mの収入があるクラブにとっては€29mの額は完全に管理可能であるとクラブでは見られている。それに加え、FFPに影響を及ぼさない方法で資金調達が行われることになる。そのため将来のクラックがやってくるかどうかは成長を続けるクラブの収入次第である。また、ここからの三年間、新たな借金が生み出されないという状況は、ペレスが来シーズンスタジアムを埋めるという難しいチャレンジに挑戦するための余地を残すことにもなる。

スポンサーシップ部門の強化

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El Confidencialの記事にPalco 23の記事を加えたものの翻訳。

原文①: Real Madrid: Los otros fichajes (financieros) de Florentino Pérez para hacer frente a los jeques

原文②: Providence tensa la cuerda con el Real Madrid tras ‘apostar’ 200 millones en el club | Palco23

レアル・マドリードはスターを獲得するときに他のチームと競うために収入、特にグローバルスポンサーシップや放映権を大幅に上昇させようとしている。

クラブは2018年の7月にDave Hopkinsonをスポンサーシップのためのディレクターとして迎えた。彼がやってくる前には、その役割は副ゼネラル・ディレクターであり、コマーシャル部門のディレクターでもあるBegoña Sanzが担っていた。Dave Hopkinsonは約24年間MLSEで働いたのちにレアル・マドリードのオフィスに入った。そのグループはToronto Raptors (NBA)、Toronto Marlies (American Hockey League)、Toronto FCのオーナーでもある。Hopkinsonはコマーシャル・ディレクターであり、グラウンドのネーミングライツをScotiabankに売るための鍵を握っていた。スポンサーシップに加えて、彼はチケットやホスピタリティー、その他のマッチデーに関連したビジネスも担当していた。

8月には英国人のChelsea Shewchukがグローバルスポンサーシップのセールス部門で働くためにクラブにやってきた。彼女は2015年の11月から2018年の1月までマンチェスター・ユナイテッドで働いていた。

12月には、Álvaro AguilarもLaLiga Global Networkで働き、RC Deportivoで2017年5月から2018年6月まで過ごしたのちに、グローバルスポンサーシップのセールス部門の幹部としてクラブに加わった。

数週間前には、Álvaro Abatiがグローバルスポンサーシップのセールス部門の幹部としてTeam Marketingからやってきた。Team MarketingはUEFAのスポンサーのマーケティングを行う代理店であり、彼は、CLとELの販売を行うチームの一員であった。

Alfonso Lasaはグローバルスポンサーシップの戦略部門で働くためにレアル・マドリードに戻ってきた。Lasaは2016年の2月から10月まで、コミュニティマネージャーとしてアプリケーションやコンテンツの開発の仕事を行っていた。その後、William Hillに行き、キャンペーンの企画、開発やブックメーカーの宣伝などを行っていた。

VIPエリアとホスピタリティは"カンテラーノ"であるManuel Garcésによって強化された。彼は、レアル・マドリード大学でMBAを取得したのち、クラブの管理部門に加わった。

現在、機能している点に関しては、すべてが変更されたわけではない。ゼネラルディレクターのJosé Ángel SánchezはIgnacio Miranda Gómezに信頼を寄せている。スポンサーシップ活性化部門のマネージャーや幹部を経験した後、2019年の1月からグローバルスポンサーシップのプロジェクトの責任を負っている。主な仕事は、スポンサーシップや選手の肖像権、夏のツアーを含む国際的な契約を結ぶことである。

Jaime Colás Rubioは2017年にクラブにやってきて、今もなおグローバルスポンサーシップのセールス部門のディレクターの地位についている。

レアル・マドリードはスポンサーシップや肖像権、放映権、マーケティング、その他のスタジアムの命名権などからの収入に関してトップに居続けるために幹部を強化している。そのために、Dave Hopkinson、Chelsea Shewchuk、Álvaro Abati、Álvaro Aguilar、Alfonso Lasaがサインされている。

補強モデルの変更

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elEconomistaの記事翻訳。

原文: La semana negra del Real Madrid condiciona el modelo de gestión de fichajes de Florentino Pérez - elEconomista.es

 

フロレンティーノ・ペレスはアヤックス戦での敗戦によって、会長を務めた15年以上の中で、最悪の瞬間の内の一つを味わっている。チームはコパ、リーガ、CLとすべての可能性を6日で失い、補強にお金を費やさなければならなくなった。サンティアゴ・ベルナベウの改修を行う必要があるため、近年には異なるモデルに賭けていたものの。

2017年には、フロレンティーノ・ペレスは新しい補強方針が何であるかを明確にしている。「我々は現在そして、未来も同時に強化し、チームを作り上げなければならない。」

それでも、レアル・マドリードは18/19シーズンにリーガの中で最も補強にお金を費やしたチームである。主に将来のための選手たち(ビニシウス、オドリオソラ、ブラヒム、ルニン)の獲得を行い、現在のための選手たちの獲得はあまり行われなかった。クルトワとマリアーノはチームに加わったものの、一方にはケイラー・ナバスがいたため、優先順位が高くないポジションであり、またもう一方は出ていったクリスティアーノとは大幅なギャップがある選手であった。

昨シーズンには既に、チームの摩耗は垣間見えていた。リーガでは10月に可能性が消え、コパでも準々決勝でレガネスに敗退した。それでも、CLの13度目の制覇がそれに蓋をした。これに気づいていたジダンはチームの計画に関する決断を下す際に、会長との意見の食い違いによってレアル・マドリードを去った。

今シーズンの失敗によって、フロレンティーノ・ペレスはモデルの変更を強いられる。若い将来性のある選手たちから、現在のみに焦点を当てた選手たちに。補強モデルの変更はチーム内での改革を伴う。フィットするはずだった選手たちはお金はかかるが、価値の低い選手になった。ベイルやマルセロ、イスコ、クロースらのケースのように。期待された衝撃を与えることはできなかったアセンシオのようなケースもある。彼のファンは向上の余地が大いにあるというに違いないが。

これによって、来シーズンの補強の動きに注目しなければならない。チームはフィールド内のすべてのポジションを補強しなければならない。そして何よりも得点のとれるFWを。そのため、加入も放出も、両方で忙しい夏になることが予想される。

バスケットボール部門では、状況ががらりと変わる。チームを作り上げることに責任を負うのは、バスケットボール部門のディレクターのJuan Carlos Sánchez、テクニカルディレクターのAlberto Herreros、コーチのPablo Lasoの3人である。この明確な構造によって毎年のように、ファンに喜びを与えることができている。そして、Luka Doncic、Sergio Rodríguez、Nocioniのような重要な選手たちの損失の後にもチームを何とか回復させることに成功している。

一方、サッカー部門においては、フロレンティーノ・ペレスとジェネラル・ディレクターのJosé Ángel Sánchezが主に補強の権限を持ち、モウリーニョの退任以降、チームを作り上げる際に全権をもつ監督はいなかった。アンチェロッティジダンもロペテギも補強の権限はそれほど持っていなかった。今年の夏には、フロレンティーノ・ペレスはその責任を新監督により与えるだろう。ジダンか、モウリーニョか、アッレグリやクロップのようなまた別の監督の内の誰かに。