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レアルマドリードについて書きます

レアル・マドリードTVのための新たなサイン

Palco 23の記事翻訳。

原文: El Real Madrid ficha a un alto cargo de LaLiga para relanzar su canal de TV con Teletienda y acuerdos globales | Palco23

 

フットボールクラブはいまや映像コンテンツの制作者の1人である。そして、レアル・マドリードはその収益化を進めようとしている。レアル・マドリードは3年間ラ・リーガの映像部門で働いていたJavier Baenaとサインすることで、組織を強化することを決めた。番組自体はMediaproによって制作されているものの、彼はMediaproではなく、レアル・マドリードに加わる。彼は映像業界のベテランの一人である。1992年から96年までCanal+の広告販売を担当していたGDMのコマーシャルディレクターを務めた。そしてそこから2000年までTelemadridのコマーシャル、マーケティング部門に務めた。2002年から2007年までは、Mediaproのコマーシャルディレクターとして働き、そしてその年に彼はメディア代理店を設立。2016年4月にラ・リーガに入るまで、そこで働いた。そして、ここ3年間はMelcior Solerと共にスペインのフットボールを放映するチャンネルの広告活用のアドバイスをしたり、放送局との関係を管理したりする仕事を行ってきた。

レアル・マドリードTVの新しいコマーシャルマネージャーは2018年には占拠率が平均1%にも満たなかったチャンネルの広告収入を増加させるためにやってきた。彼はまた、ブランドとのコンテンツの設計にも責任を負い、特にテレビショッピングの導入を任されている。

この種の広告の導入は難しい問題である。クラブがピッチ内で追い求める高級ブランドのイメージとかけ離れた小売りシステムと関連付けられてしまいかねないからである。そしてそれは、ほとんどの人がTVを見ない早朝の時間を埋めるために、事実上すべての無料放送チャンネルで使われている仕組みを採用することを意味する。

この種の番組の主なプロバイダーの1つがEl Corte Inglésである。現在、レアル・マドリードTVの制作を担当しているMediaproのスポーツチャンネルであるGOLで早い時間帯に放送を行っている。現在、独自の番組やラ・ファブリカの試合、映画などを放送しているチャンネルの隙間時間を埋めるために誰と交渉を行うのかは今のところ分かっていない。(レアル・マドリードサイドのコミュニケーションディレクターはAntonio  Galeano、コンテンツマネージャーはCésar Nanclares。)

17/18シーズンには4185時間、独自の番組を放送し、視聴者数を21.6m人から22.4m人にまで増加させた。毎日、1.2m人がアクセスし、競争の激しい朝の時間帯 (午前7時から午後2時)には0.45%の占拠率を誇る。

経営陣が目論んでいることはスペイン国外でもこうした活動からより多くを引きだすことである。彼はクラブのすべてのプラットフォーム上でのコンテンツの優秀な制作者として確立されている。そのため、彼の仕事には、他の国でチャンネルだけでなく、特定のコンテンツや番組を商品化することも挙げられる。特定の地域での放送を支援したいブランドに対して、権利を販売することも考えられる。

アプリが配信され始めてから8m回ダウンロードされていることはクラブの成長におけるソーシャルプラットフォームの重要性を表している。アプリを通して、ビデオが10m回以上再生され、そのうち2.5mはレアル・マドリードTVによって制作されている。CLの決勝は1週間のうちに500k近くの視聴を記録し、1年のうちに最も興味を引いたコンテンツであった。それはリバプールを破った試合が無料でいつでも見られることの衝撃を表している。

クラブはチャンネルの正確なコストを公開していない。しかし、Royal Media Internacionalは2017年に€19.58mの収入と€250kの純利益を得ている。これは、2016年の€839kの赤字から改善されている数字である。この会社はMediaproによって所有され、レアル・マドリードTVに対するサービスの提供に独占的に責任を負っている。現在の契約は2016年にサインされ、来年4月まで契約は続く。この契約は4月に切れるため、数か月以内に入札をかけた争いが行われると見られている。

このチャンネルによって生み出された歳入額は不明だが、この利益は広告の直接の販売のみからは測ることができない。多くのスポンサー契約は番組の時間や最小限のリターンのみが含まれている。そのため、番組の再放送やソーシャルネットワークでのイメージの利用が重要になる。そしてそれらのすべてを含めたビジネスの規模は既に年間約€300mにもなっている。