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レアルマドリードについて書きます

2050年までの年間€29mの返済

El Mundoの記事翻訳。

原文: Así pagará el Real Madrid el Bernabéu: 29 millones al año hasta 2050 | Economía

El Madrid construirá una plaza de 20.000 metros cuadrados en la fachada del Paseo de la Castellana

フロレンティーノ・ペレスはいつも問題なく選手の代理人と交渉できるというわけではないが、36年のビジネス経験から金融機関との交渉術は心得ている。レアル・マドリードの会長は最後まで利子率を下げようとし、資金面においては大きな補強と同等の新しいサンティアゴ・ベルナベウのための計画を来週結ぶことを望んでいる。

保証にはベルナベウが含まれないだけでなく、放映権やスポンサー契約も含まれない。クラブが計画している唯一の保証は将来の収入のみである。それらを保証に、2.5%以下の年利でJP Morgan、Merrill Lynchと来週契約が結ばれることになるだろう。2023年から2050年までの毎年の支払額は約€29mであり、それ以前には€1も支払う必要がない。スペインの財務省が2.3%の利子率で30年の国債を発行していることを考えると、レアル・マドリードはほとんどのスペインの銀行が手を出せない条件で資金を得ることができるだろう。

疑問はこの数字が管理可能であるのかという点とクラブがそのために大きな補強を諦めなければならないのかという点にある。もし昨夏にクリスティアーノの穴を埋めるためにペレスが莫大な金額を投じていたら、より悪い返済能力をJP MorganやMerrill Lynchに見せつけなければならなかったため、ある意味では正しいと言えるだろう。ネイマールやエムバペにつきまとっていれば、良い条件を得ることは難しかっただろう。そしてクラブの幹部たちはそのことが分かっていた。そしてまた、堅実なスタジアムのプロジェクトのために資金を調達することは未知の補強のために資金を調達するよりもずっと簡単であるということも事実である。

年に€750mの収入があるクラブにとっては€29mの額は完全に管理可能であるとクラブでは見られている。それに加え、FFPに影響を及ぼさない方法で資金調達が行われることになる。そのため将来のクラックがやってくるかどうかは成長を続けるクラブの収入次第である。また、ここからの三年間、新たな借金が生み出されないという状況は、ペレスが来シーズンスタジアムを埋めるという難しいチャレンジに挑戦するための余地を残すことにもなる。

スポンサーシップ部門の強化

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El Confidencialの記事にPalco 23の記事を加えたものの翻訳。

原文①: Real Madrid: Los otros fichajes (financieros) de Florentino Pérez para hacer frente a los jeques

原文②: Providence tensa la cuerda con el Real Madrid tras ‘apostar’ 200 millones en el club | Palco23

レアル・マドリードはスターを獲得するときに他のチームと競うために収入、特にグローバルスポンサーシップや放映権を大幅に上昇させようとしている。

クラブは2018年の7月にDave Hopkinsonをスポンサーシップのためのディレクターとして迎えた。彼がやってくる前には、その役割は副ゼネラル・ディレクターであり、コマーシャル部門のディレクターでもあるBegoña Sanzが担っていた。Dave Hopkinsonは約24年間MLSEで働いたのちにレアル・マドリードのオフィスに入った。そのグループはToronto Raptors (NBA)、Toronto Marlies (American Hockey League)、Toronto FCのオーナーでもある。Hopkinsonはコマーシャル・ディレクターであり、グラウンドのネーミングライツをScotiabankに売るための鍵を握っていた。スポンサーシップに加えて、彼はチケットやホスピタリティー、その他のマッチデーに関連したビジネスも担当していた。

8月には英国人のChelsea Shewchukがグローバルスポンサーシップのセールス部門で働くためにクラブにやってきた。彼女は2015年の11月から2018年の1月までマンチェスター・ユナイテッドで働いていた。

12月には、Álvaro AguilarもLaLiga Global Networkで働き、RC Deportivoで2017年5月から2018年6月まで過ごしたのちに、グローバルスポンサーシップのセールス部門の幹部としてクラブに加わった。

数週間前には、Álvaro Abatiがグローバルスポンサーシップのセールス部門の幹部としてTeam Marketingからやってきた。Team MarketingはUEFAのスポンサーのマーケティングを行う代理店であり、彼は、CLとELの販売を行うチームの一員であった。

Alfonso Lasaはグローバルスポンサーシップの戦略部門で働くためにレアル・マドリードに戻ってきた。Lasaは2016年の2月から10月まで、コミュニティマネージャーとしてアプリケーションやコンテンツの開発の仕事を行っていた。その後、William Hillに行き、キャンペーンの企画、開発やブックメーカーの宣伝などを行っていた。

VIPエリアとホスピタリティは"カンテラーノ"であるManuel Garcésによって強化された。彼は、レアル・マドリード大学でMBAを取得したのち、クラブの管理部門に加わった。

現在、機能している点に関しては、すべてが変更されたわけではない。ゼネラルディレクターのJosé Ángel SánchezはIgnacio Miranda Gómezに信頼を寄せている。スポンサーシップ活性化部門のマネージャーや幹部を経験した後、2019年の1月からグローバルスポンサーシップのプロジェクトの責任を負っている。主な仕事は、スポンサーシップや選手の肖像権、夏のツアーを含む国際的な契約を結ぶことである。

Jaime Colás Rubioは2017年にクラブにやってきて、今もなおグローバルスポンサーシップのセールス部門のディレクターの地位についている。

レアル・マドリードはスポンサーシップや肖像権、放映権、マーケティング、その他のスタジアムの命名権などからの収入に関してトップに居続けるために幹部を強化している。そのために、Dave Hopkinson、Chelsea Shewchuk、Álvaro Abati、Álvaro Aguilar、Alfonso Lasaがサインされている。

補強モデルの変更

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elEconomistaの記事翻訳。

原文: La semana negra del Real Madrid condiciona el modelo de gestión de fichajes de Florentino Pérez - elEconomista.es

 

フロレンティーノ・ペレスはアヤックス戦での敗戦によって、会長を務めた15年以上の中で、最悪の瞬間の内の一つを味わっている。チームはコパ、リーガ、CLとすべての可能性を6日で失い、補強にお金を費やさなければならなくなった。サンティアゴ・ベルナベウの改修を行う必要があるため、近年には異なるモデルに賭けていたものの。

2017年には、フロレンティーノ・ペレスは新しい補強方針が何であるかを明確にしている。「我々は現在そして、未来も同時に強化し、チームを作り上げなければならない。」

それでも、レアル・マドリードは18/19シーズンにリーガの中で最も補強にお金を費やしたチームである。主に将来のための選手たち(ビニシウス、オドリオソラ、ブラヒム、ルニン)の獲得を行い、現在のための選手たちの獲得はあまり行われなかった。クルトワとマリアーノはチームに加わったものの、一方にはケイラー・ナバスがいたため、優先順位が高くないポジションであり、またもう一方は出ていったクリスティアーノとは大幅なギャップがある選手であった。

昨シーズンには既に、チームの摩耗は垣間見えていた。リーガでは10月に可能性が消え、コパでも準々決勝でレガネスに敗退した。それでも、CLの13度目の制覇がそれに蓋をした。これに気づいていたジダンはチームの計画に関する決断を下す際に、会長との意見の食い違いによってレアル・マドリードを去った。

今シーズンの失敗によって、フロレンティーノ・ペレスはモデルの変更を強いられる。若い将来性のある選手たちから、現在のみに焦点を当てた選手たちに。補強モデルの変更はチーム内での改革を伴う。フィットするはずだった選手たちはお金はかかるが、価値の低い選手になった。ベイルやマルセロ、イスコ、クロースらのケースのように。期待された衝撃を与えることはできなかったアセンシオのようなケースもある。彼のファンは向上の余地が大いにあるというに違いないが。

これによって、来シーズンの補強の動きに注目しなければならない。チームはフィールド内のすべてのポジションを補強しなければならない。そして何よりも得点のとれるFWを。そのため、加入も放出も、両方で忙しい夏になることが予想される。

バスケットボール部門では、状況ががらりと変わる。チームを作り上げることに責任を負うのは、バスケットボール部門のディレクターのJuan Carlos Sánchez、テクニカルディレクターのAlberto Herreros、コーチのPablo Lasoの3人である。この明確な構造によって毎年のように、ファンに喜びを与えることができている。そして、Luka Doncic、Sergio Rodríguez、Nocioniのような重要な選手たちの損失の後にもチームを何とか回復させることに成功している。

一方、サッカー部門においては、フロレンティーノ・ペレスとジェネラル・ディレクターのJosé Ángel Sánchezが主に補強の権限を持ち、モウリーニョの退任以降、チームを作り上げる際に全権をもつ監督はいなかった。アンチェロッティジダンもロペテギも補強の権限はそれほど持っていなかった。今年の夏には、フロレンティーノ・ペレスはその責任を新監督により与えるだろう。ジダンか、モウリーニョか、アッレグリやクロップのようなまた別の監督の内の誰かに。

レアル・マドリード対アヤックスに見るVARの運用方法

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まずは、UEFAが公式に出しているこの動画をもとに、VARがどのように用いられるのかを分析する。

 上の動画の内、VARの運用に関わる部分の日本語訳。

ロベルト・ロセッティ「VARの主な目標は正しくない判断を減らすことだ。以下の試合を変え得る状況において。①ゴール、②ペナルティーエリア内でのファウル、③レッドカード、④人物の間違い。オフサイドであったか?、ファールが起きたのはペナルティーエリアの中か外か?などのすべての判断に対して、フィールド内での見直しは必要とされない。VARは単に審判に事実を伝える。レッドカードやハンドを含むペナルティーエリア内でのファールなどの全ての試合を変え得る状況においては、審判に自らの目でスクリーンを見て、最終的な判断を下すことを求める。」

試合を通して、全てのカメラにアクセスすることで、VARのチームは常に4つの試合を変え得る状況における、疑いようのない (clear)、簡単に気づくことのできる (obvious)間違いをチェックしている。VARのチームは、疑いようのない (clear)、簡単に気づくことのできる (obvious)間違いや、重大な見逃しの際のみ、審判とコミュニケーションをとる。審判は、判断が見直されている間、プレーを止めることができる。もしVARでの見直しによって、重大な間違いに対する、疑いようのない (clear)証拠が提供された場合、VARは審判に対して、フィールド内での見直しを行うことを求めることができる。審判のみが最終的な判断を下すことができる。フィールド内で見直しが行われている間、ファンは放送局、コメンテーター、スタジアムのスクリーン、アナウンスによってプロセスを知らされる。

ロベルト・ロセッティ「VARは試合を変え得る状況において、疑いようのない (clear)、簡単に気づくことのできる (obvious)間違いに対する証拠があるときのみ介入する。ゴールシーンにおいては、VARは攻撃時にファールやオフサイドの後にゴールが決められた場合のみ介入する。ルールに則った際にレッドカードで裁かなければならない深刻なファールに対する証拠がある場合にもVARは介入する。」

VARはペナルティーエリア内でのファールにおいても介入できる。

ロベルト・ロセッティ「VARは与えられた全てのペナルティーペナルティーエリア内で起きたすべてのことをチェックする。第一に、VARはペナルティーエリア内でのファールに対する疑いようのない (clear)証拠がある場合に介入する。第二に、次のような基準に則ったハンドの状況でもVARは介入する。腕や手で故意にボールを触る。ボールへの動き。距離。体を大きくするための腕の不自然なポジション。これらの状況では、最終的な判断を下すために、フィールド内での見直しが必要とされる。VARは、見直しを正当化するための疑いようのない (clear)証拠がない場合には介入することができない。」

ここで重要なのは、VARの目的が正しい判断をすることではなく、正しくない判断を減らすことにあることである。両者は、同じようにも見えるが明確に異なる。前者はすべてを白黒はっきりさせる必要があるが、後者はグレーゾーンを認める。例えば、審判がファールでないという判定をした後に、VARの6割がファールであると思ったとしても、判定は覆らない。なぜなら、そのプレーは残りの4割がファールでないと思っており、はっきりと正しくない判定であると言い切ることができないからである。では、判定が覆るのはどのようなプレーかと言うと、動画中にも何度も出てきたように、疑いようのない証拠がある場合ということになる。具体的に、よく見られるのはハンドやオフサイドの場面である。ハンドであるか、オフサイドであるかは置いておき、手に当たっているか、ラインから出ているかはVARの得意分野であり、疑いようのない証拠として簡単に見つけることができる。(オフサイドラインを引くためのテクノロジーを用いていないコンペティションでは、客観的な証拠を見つけることは難しくなる。) この時点で、主審の白(ファールでない)という判定が一度、黒(ファールである)にひっくり返される。そこからさらに、手には当たっているが、腕を後ろで組んでいることやオフサイドラインを越えてはいるが、明らかに関与していないことなどのそれを覆す疑いようのない証拠をVARが見つけた場合にはそこで、再度、黒という判定が白にひっくり返され、主審の判断通りであるため、そこで終了する。しかし、それらは、手に当たっているかやオフサイドラインを越えているかなどのような客観的で疑いようのない証拠を見つけることが難しい。そのため、たいていの場合には一度、黒にひっくり返したものを再度、白にひっくり返すことは難しい。この場合には、黒の状態で、主審の元に戻される。主審は動画や画像を見直すことで、この黒を再度、白にひっくり返すこともできるが、このプロセスにおいても先ほどと同様に疑いようのない証拠が必要となるため、たいていの場合はそうすることは難しい。

ここからは、レアル・マドリードアヤックスの試合における実際のVARの事例について見ていく。

まずは、1st legのこのシーン。

この場面では、VARのチェックにより、攻撃側の選手がオフサイドポジションにいることは疑いようがない。そのため、判定が覆されたうえで主審のもとに戻される。主審がこの判定を再度、覆すためには、この選手が関与していない明確な証拠が必要になるが、それを見つけることはできない。そのため、最終的にはオフサイドということになる。

次に見るのは、2nd legのこのシーン。

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このプレーにおいて、この角度のカメラからでは、ボールがラインを割っているかを判断することはできない。そのため、中継中には、様々な角度のカメラから見直しを行っていたものの、真上からの画像がない限り、疑いようのない証拠を見つけることは難しい。結局、疑いようのない証拠を見つけることができなかったため、このプレーではVARが主審の判定を覆すことはなかった。

と、ここまで事例を見てきたが、重要なことは、ファールであったかどうかやラインを割っていたかどうかという議論と、VARがどうするべきかというのは別の話であるということである。2nd legのシーンにおいて、ラインを割っていたと言うことは間違いではないかもしれないが、VARがそれを認めるべきだと言うことは間違いである。

ベルナベウのデジタル化に向けたスポンサー

Palco 23の記事翻訳。

原文: Telefónica avanza con el Real Madrid para liderar la transformación digital del Bernabéu | Palco23

 

Telefónicaはレアル・マドリードと新しい契約を結ぶために進んでおり、それはレアル・マドリードにとって最大のスポンサーの1つになり得る。さらに、交渉が上手く運べば、サンティアゴ・ベルナベウのテクノロジーの転換に大きな役割を担うこととなる。ベルナベウの改築は今年の夏前から工事が始まり、3、4年以内に終わると見られている。この契約は、広告のための普通のスポンサー契約をはるかに超える契約である。そして、スタジアムのデジタル化において重要な同盟関係になり得る。経済条件は公表されていないものの、ソースはクラブのグローバルスポンサーたちが支払っている額以上のものになると示している。近年のレートが維持されれば、この数字は€5m以上になるものの、契約する資産に応じて変動する。事実、2017年3月から2018年6月の間に結ばれていたスポンサーシップはすでに約€15mであった。フロレンティーノ・ペレスは前回のソシオの総会でテクノロジーの導入やイノベーションに約€100mがかかることを明かしている。

このプロジェクトは、これまでに導入されてきた全ての観客のためのFree Wi-Fiのようなイノベーションを改善することで、スタジアムの完全な接続を目指している。さらに、17/18シーズンの年次レポートでも説明されていたように、360°のスコアボード、ファサードを含むスタジアムのあらゆる場所での映像メディアの導入、最新のテクノロジーの導入が盛り込まれている。

これらのサービスはTelefónicaがすでにWanda Metropolitanoとの契約によって、どのように導入すべきなのかを知っている。José María Álvarez-PalleteがCEOを務めるこの多国籍企業アトレティコ・マドリードにとって、新スタジアムの最初のテクノロジーパートナーであり、今週、スタジアムのデジタル化を進めるために、2024年まで契約を更新している。

全てのインフラが導入されると、次の目標はファンの体験を向上させるために、集められたすべてのデータを活用することである。サービスを向上させるために、最大限の情報を作り出す能力は、サイトの効率的な活用にもつながる。

マドリード市議会に承認された計画には、レアル・マドリードは、エネルギーと照明を合理的に使用するための制御システムの導入も含まれている。道路の改善計画についても同様で、新しい技術を導入することで、クラブと市は試合当日のアクセスをより管理できるようになる。

これらすべてのテクノロジーは観客により魅力や価値を伝えるための新しいビジネスモデルの開発にも役立つ。スポーツ産業に導入されているイノベーションとしては、モバイル端末でインターネットに直接アクセスできること、アプリを使って内部の店やレストランのオーダーができること、それぞれの好みに基づいたデータや統計から体験をパーソナライズできることなどが挙げられる。

フロレンティーノ・ペレスは導入されるすべてのテクノロジーのおかげで、収入が年に€150m増加し、予定より31%多い€525mの建設費用を十分に賄うことができると述べている。€100mのテクノロジーへの投資に加えて、屋根やファサードを含む土木工事に€300mが、そして内部や都市ののモダン化やエネルギー効率化のためのシステムの導入に€125mが使われる。

では、クラブはこの工事によって、どのように現在の収入を倍にするつもりなのだろうか?チケット等の価格のアップデートに加えて、試合日のファンの滞在時間の増加や、試合のない日のアクティビティの増加などの新しいビジネスも導入されると予想される。

クラブはアディダスとともに2つのオフィシャルストアをオープンすることで、マーチャンダイジングのビジネスを拡大したいと考えている。今ある1店舗に加えて、試合がある日にもない日にも人通りが多いCastellana通りにもう1店舗。17/18シーズンには、3本ラインのブランドとのビジネスは€26.47mの純利益を出した。

詳しくは語らなかったものの、ベルナベウでのテクノロジーアクティビティはeSportsのための空間によっても強化されるとペレスは述べている。さらに、各々の席から、携帯やタブレットを用いて、ファンは試合の体験をより豊かにするクラブ独自のコンテンツを楽しむことができるようになると語っている。 

ベルナベウ改築のための€575mの確保

El Confidencialの記事翻訳。

原文: Real Madrid: Merrill Lynch y JP Morgan dan 575 M al Real Madrid para el nuevo Bernabéu

 

レアル・マドリードはすでにベルナベウ改築の資金を調達するための2つの銀行を選んでいる。Merrill LynchとJP Morganである。2つのアメリカの銀行は€575mの大規模な融資に合意しており、そこには額は少ないながらも、SantanderやCaixaBankのようなスペインの銀行も関わる。

JP Morganはレアル・マドリードの資金調達のための最有力候補であった。放映権という形で保証がある低リスクのオペレーションであり、このアメリカの銀行にとってはヨーロッパ最大のスポーツクラブと結びつく大きな名誉でもある。このオペレーションは投資銀行にとって重要であるため、CEOのJamie Dimonは昨年の夏にフロレンティーノ・ペレスを訪ね、取引に参加することに興味を示した。

それに対して、Merrill Lynchの参加は驚きを与えた。スペインのCEOであるJoaquín ArenasはJP Morganと同じレベルでの融資をすることに成功した。ペレスにとって、ACSの銀行として頻繁に仕事をしているのはフランスのSociété Généraleであるものの、JP MorganはAbertisの買収の手助けをし、Merrill Lynchは再生エネルギー関連の子会社であるSaeta YieldのIPOのアドバイザーを務めた。現在までには、どちらの銀行もチャマルティンのクラブと関係を持ったことがなかった。

JP Morganにとってこの契約を勝ち取ったことは、近年Goldman SachsやMerrill Lynchに支配されてきたビジネスへのブローになる。さらに、彼らは、カンプノウの改築のためのローンにも留まる上に、Tottenham Hotspurの新スタジアムやAS Romaの将来的な新スタジアムにも融資を行う。

アメリカでは、JP MorganはNFLRamsの新しい本拠地の建設のための融資を行っている。さらに、来年からGolden State Warriorsがプレーする新アリーナにも名前が付けられる。この観点から見ると、JP Morganは融資だけでなく、レアル・マドリードサンティアゴ・ベルナベウに名前を結びつけたいと考えていても不思議ではない。

最終的な条件の締結を待っている中、レアル・マドリードは最大2.5%の利子で30年間ローンを支払うことを見積もっていた。

このような条件である場合、ローンを償却するためには年€25mの支払いが計算される。しかしながら、クラブはこのオペレーションに対して多くの需要を抱えているため、融資はより好条件になる可能性がある。

スペインの銀行とのいい関係を継続するために、JP MorganとMerrill LynchはBanco SantanderやCaixaBankのような国内の競合企業に2番手や3番手として参入させるだろう。もし、構造が当初の計画から変更されなかった場合には、このローンは証券化され、機関投資家に売却される、もしくは、債券発行を通じて借り換えられるだろう。

しかし、情報筋によると、レアル・マドリードはMoody'sやStandard & Poor'sへの格付け依頼を計画していない。そのため、潜在的な問題に対して最終責任を負うのはクラブにはならないだろう。 

スポンサーをめぐるもう一つのクラシコ

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Palco 23の記事翻訳。

原文: ‘El Clásico’ de Audi: renueva al alza con el Madrid y deja en el aire al Barça | Palco23

 

バルセロナレアル・マドリードは木曜日に行われた国王杯の準決勝1stレグを戦い、引き分けという結果に終わっている。

しかしながら、コマーシャルの分野においては、新たなゴールに向けてリードしていたのは白い巨人の方であった。チャマルティンのチームは既にAudiとの次の4年間のスポンサー契約の更新にサインをした。ブラウグラナの場合には、現在のシーズンの終わりに契約が切れてしまうかもしれないが。Audiは長年の間、レアル・マドリードバルセロナの両方とつながりを持っていたスポンサーであった。しかしながら、この関係性は来シーズン以降にはなくなる可能性がある。カンプノウのオフィスは、6月30日に契約が切れるのは事実だが、現在、交渉中であり、13年前から続いている関係を延長するためのすべての選択肢が開かれていると指摘する。

マドリードAudiとの契約の条件は公開されていないものの、ソースによると、クラブは延長に際して、条件を向上させることに成功している。

現在、Audiフットボールとバスケットボールのグローバルスポンサーの地位につけており、これは、レアル・マドリードのコマーシャルパートナーの中で、ピラミッドの第二レベルに位置している。つまり、AudiNivea Men、Hankook、Mahou、Exness、EA Sports、Hugo Bossと同じカテゴリーに位置付けている。

スポンサー契約の内容には、プレスルームやベルナベウのすべてのベンチ、シウダード・デポルティバにブランド名を配置することが含まれている。

一方、ブラウグラナのクラブは近年、パートナーのネットワークを再編してきている。それに伴い、Audiは17/18シーズンまでのプレミアムスポンサーの地位から他の8つのブランドと並ぶグローバルスポンサーの地位まで下げられている。これは、些細な出来事というわけではない。なぜなら、前者では、年間€5m以上を払うCaixaBank、Estrella Damm、KonamiGilletteのみが維持されているから。目に見える範囲でいうと、この変更により、プレスルームやミックスゾーンなどのテレビでの存在感が大きい場所からロゴが消えてしまっている。

バルセロナでは、スポンサー活動の一環として、ファーストチームのメンバー全員へ車が送られている。これらの活動はレアル・マドリードでも行われており、フットボール選手によるカーレースのような魅力的な画像によって、インターネット上での高い関心を生み出している。スペインでのAudiのスポンサーシップディレクターのPepe Solerは「ソーシャルネットワークのおかげで、そうしたイベントはTVコンテンツと同じレベルのリターンを得られている」と語る。

現在、両方のクラブが提携している他のブランドには、Coca-Cola、Betfair (バルサのグローバルパートナーかつマドリードのバスケットボールチームのパートナー)、過去2年間でRfefのファイナンシャルパートナーなるまで成長したCaixaBankがいる。

17/18シーズンにはバルセロナは主なパートナーのNike、Rakuten、Bekoなどから€216.51mを受け取っている。対して、マドリードは主にAdidas、Emiratesから、€241.2mとCLのボーナスを受け取っている。

バルトメウのクラブはカンプノウネーミングライツを販売することで、この差を埋めようとしている。経営陣は最低€20mを払ってくれるブランドを求めて、市場を追跡し続けている。

ペレスの場合には、石油会社のIpicとこの種の契約を結んでいたものの、1年前に破棄されており、補償を求めて、裁判を起こそうとしている。そのため、現在はこの手の契約を急がずに待つことに決めている。