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レアルマドリードについて書きます

ベルナベウ改築のための€575mの確保

El Confidencialの記事翻訳。

原文: Real Madrid: Merrill Lynch y JP Morgan dan 575 M al Real Madrid para el nuevo Bernabéu

 

レアル・マドリードはすでにベルナベウ改築の資金を調達するための2つの銀行を選んでいる。Merrill LynchとJP Morganである。2つのアメリカの銀行は€575mの大規模な融資に合意しており、そこには額は少ないながらも、SantanderやCaixaBankのようなスペインの銀行も関わる。

JP Morganはレアル・マドリードの資金調達のための最有力候補であった。放映権という形で保証がある低リスクのオペレーションであり、このアメリカの銀行にとってはヨーロッパ最大のスポーツクラブと結びつく大きな名誉でもある。このオペレーションは投資銀行にとって重要であるため、CEOのJamie Dimonは昨年の夏にフロレンティーノ・ペレスを訪ね、取引に参加することに興味を示した。

それに対して、Merrill Lynchの参加は驚きを与えた。スペインのCEOであるJoaquín ArenasはJP Morganと同じレベルでの融資をすることに成功した。ペレスにとって、ACSの銀行として頻繁に仕事をしているのはフランスのSociété Généraleであるものの、JP MorganはAbertisの買収の手助けをし、Merrill Lynchは再生エネルギー関連の子会社であるSaeta YieldのIPOのアドバイザーを務めた。現在までには、どちらの銀行もチャマルティンのクラブと関係を持ったことがなかった。

JP Morganにとってこの契約を勝ち取ったことは、近年Goldman SachsやMerrill Lynchに支配されてきたビジネスへのブローになる。さらに、彼らは、カンプノウの改築のためのローンにも留まる上に、Tottenham Hotspurの新スタジアムやAS Romaの将来的な新スタジアムにも融資を行う。

アメリカでは、JP MorganはNFLRamsの新しい本拠地の建設のための融資を行っている。さらに、来年からGolden State Warriorsがプレーする新アリーナにも名前が付けられる。この観点から見ると、JP Morganは融資だけでなく、レアル・マドリードサンティアゴ・ベルナベウに名前を結びつけたいと考えていても不思議ではない。

最終的な条件の締結を待っている中、レアル・マドリードは最大2.5%の利子で30年間ローンを支払うことを見積もっていた。

このような条件である場合、ローンを償却するためには年€25mの支払いが計算される。しかしながら、クラブはこのオペレーションに対して多くの需要を抱えているため、融資はより好条件になる可能性がある。

スペインの銀行とのいい関係を継続するために、JP MorganとMerrill LynchはBanco SantanderやCaixaBankのような国内の競合企業に2番手や3番手として参入させるだろう。もし、構造が当初の計画から変更されなかった場合には、このローンは証券化され、機関投資家に売却される、もしくは、債券発行を通じて借り換えられるだろう。

しかし、情報筋によると、レアル・マドリードはMoody'sやStandard & Poor'sへの格付け依頼を計画していない。そのため、潜在的な問題に対して最終責任を負うのはクラブにはならないだろう。